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上映会での反響

「シロタ家の20世紀」は各地での上映会が続いておりますが、最近、5月29日(土)と6月11日(金)に千葉市と町田市で上映会があり大きな反響を頂きました。そのごく一部をお伝えしたいと思います。(2010年6月25日)

2010年5月29日、千葉女性センターに於ける「映画と文化フォーラム」主催の上映会

  • 素晴らしい記録でした。日本中の中学生・高校生に是非みせてください。

  • ある家族を通しての戦争と、憲法24条の元になったベアテさんの話を興味深く見ました。音楽もステキでした。
  • 第二次世界大戦の状況を歴史の本でなく映像で見せられ、日本史と世界史の歴史本が一つになって見られた気がします。この大戦争があったことにより、日本国憲法の9条が生まれたことも一緒に学べた。
  • 今日は本当に勇気が出ました。「憲法9条は理想かもしれないが、それに限り無く現実を近づけていく」ことが、次の子孫への大切な使命であることを改めて自分に言い聞かせました。
  • 非常によく出来た記録映画でオーラルヒストリーとして貴重な作品だと思います。園田高弘さんの演奏とベアテさんとの再会の場面には涙しました。
  • あんなに歴史を反省して憲法を作ったはずなのに、どうして忘れてしまうのか。いつもいつも、前に進むためには、ふりかえり、ふりかえりしなければならないと思った。
  • 戦争の悲惨さ。日本人だけでなく、世界中の人も大変だったことがわかった。何回も涙が出そうになった。
  • 憲法9条は私たちにとって「希望」であることを改めて、考えることになった映画でした。

2010年6月11日、町田市民フォーラムに於ける、「シロタ家の20世紀」上映実行委員会主催の上映会

  • ベアテさんのお姿を初めて拝見し、その若々しさと上品で洒脱な語り方にも魅了されました。一家の歴史を丁寧にたどって描いているので、全作を見ていなくても充分理解できました。東欧系ユダヤ人という厳しい境遇が、彼らの芸術的才能や行動力、苦境を生き延びるための知恵を最大限開花させたのだと思います。アンネ・フランクの一家を思い出しました。シロタ家を通じて、第二次世界大戦を中心とする現代史が理解できる優れたドキュメンタリー映画で、高校生など若いひとにも薦めたいです。音楽も素晴らしかった。レオ・シロタのピアノはもうひとつの主役でした。 ・映画、ビデオ(※ ビデオは「私は男女平等を憲法に書いた」)ともに内容濃く素晴らしいもんでした。話は聞いておりましたが、裏の事実が良くわかりました。それにしてもベアテさんの柔らかい考え方に驚きました。充実した半日で是非多くの人に見て頂きたい2作品です。

  • 映画はなかなか感動的な映画でしたね。日野市でも上映できないか、少し動いてみるつもりです。
  • 映画「シロタ家の20世紀」に響く音楽と映像の感動。--私がこの映画の中で感動した場面が2つありました。その一つは、ポーランドパルチザンの男性合唱「今日は君に会えない」の歌声です。ポーランドは第二次世界大戦中、ナチスドイツに占領されましたが、その占領に抵抗し、パルチザンが活動し、そのパルチザンが歌っていた歌なのです。シロタ家の三兄弟ヴィクトルの息子イゴールが、ノルマンディ上陸大作戦にポーランド軍の一員として参戦して戦死し、イゴールを含むポーランド兵士達の墓が映し出される場面で流されるこの男性合唱の悲しみのこもった深みのある響きに、本当に心をゆさぶられました。

    もう一つは、スペイン領カナリア諸島のテルデ市のヒロシマ・ナガサキ広場にある日本国憲法の碑が映し出され、テルデ市長が「あの条文は世界の希望です」と語る場面です。--まさにこの映画は、日本国憲法の良さがシロタ家というユダヤ人一族が第二次世界大戦中に受けた運命と、それとのたたかいの中から生まれたものであることを史実に基づいて描ききっています。