監督紹介|ドキュメンタリー映画「シロタ家の20世紀」公式サイト

監督紹介

ごあいさつ

藤原智子 顔写真

藤原智子監督

2005年12月、パリの日本文化会館で前作「ベアテの贈りもの」が上映されたことによって、「シロタ家の20世紀」は運命の赤い糸から紡ぎだされた作品です。それを周囲のひとたちは「天からの贈りもの」或いはベアテさんからの「二つ目の贈りもの」といって祝福してくれています。ベアテさんの従姉妹の娘アリーヌ・カラッソさんが、偶然職場で文化会館の年間パンフレットを目にして会場に現れたことは、ベアテさんの叔父、ピエール・シロタがパリで大活躍した音楽プロデューサーであったことを考えれば不思議ではないかもしれません。しかし、アウシュヴィッツで生命を絶たれたその人の孫が目前に現れたことは、私にとって大きなショックでした。しかも、そこで聞いたシロタ家の話は、まさに20世紀の縮図といえるものでした。お金がかかる映画が作れたのも、ピエールの兄レオ・シロタの愛弟子藤田晴子さんの遺産のおかげで、これも全くの偶然の出会いの賜物です。私はこの映画を、素直に天からの贈りものと受け止め、20世紀に戦争や迫害で理不尽に生命を亡くしたすべての人、国籍を問わず、敵も味方もなく、全世界のひとたちへのレクイエムと思って作りました。

藤原智子

プロフィール

1932年、東京生まれ。東京大学美学・美術史学科を卒業後、記録映画の世界をめざした。

監督第1作の「オランウータンの知恵」(60)から現在まで、伝統芸能に関する短編や脚本を含めて、その仕事は90本を超す。

初の長編ドキュメンタリー「杉の子たちの50年/学童疎開から明日へのメッセージ」(95)につづいて「ルイズ その旅立ち」(97)、「伝説の舞姫 崔承喜-金梅子が追う民族の心」(99)、「夢は時をこえて-津田梅子が紡いだ絆」(2000)、「ベアテの贈りもの」(04)と、長編作品を次々と発表し、高い評価を得ている。2007年に「ベアテの贈りもの」の続編ともいえる「シロタ家の20世紀」を製作する。

フィルモグラフィー

  • 「杉の子たちの50年/学童疎開から明日へのメッセージ」(1995年)
  • 「ルイズ その旅立ち」(1997年)
  • 「伝説の舞姫 崔承喜-金梅子が追う民族の心」(1999年)
  • 「夢は時をこえて-津田梅子が紡いだ絆」(2000年)
  • 「ベアテの贈りもの」(2004年)「ベアテの贈りもの」公式サイト